総合治水をご存知ですか?
進む開発と高まる洪水の危険性
山林や田畑などには、雨水を一時的に溜めたり、地下に浸透させる機能があり、河川へ雨水の流出量を抑える働きをしています。
しかし、今日では開発が進み、地表面がコンクリートやアスファルトに覆われ、河川へ短い時間で多くの雨水が入ってくるようになったため、洪水の危険性が増しています。また、河川に入りきれない雨水によって、低い土地での浸水被害の危険性も増しています。
このため、山林や田畑を適正に保全していくことが、河川や下水道等の整備と合わせて、非常に重要となっています。
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浸水被害を防ぐための総合治水対策
洪水や浸水を防ぐため、川幅を拡げたり、川底を掘るなどの河川の改修を行っていますが、それだけでは、急激な開発によって増加する雨水を安全に流すことが出来ません。そこで、流域内に雨を貯めたり、地下に浸透させる施設を作り、河川に一度に入ってくる雨水の量を減らすことが必要です。
このように、「河川の改修」と「流域内での対策」、さらに洪水や浸水が起こった時の「警戒避難体制の確立」などを合わせて実施し、被害の防止を図ることを「総合治水対策」といい、境川流域では、昭和58年から愛知県や近隣市町とともに「総合治水対策」を行っています。
境川流域雨水浸透阻害行為許可等
境川・逢妻川・猿渡川の流域で500m²以上の開発(雨水浸透阻害行為)を行う際には、雨水対策のための許可(雨水浸透阻害行為許可)が必要です。
詳細については、下記までお問い合わせください。
- 尾張建設事務所河川整備課
- 電話052-961-4498(直通)
雨水を貯留したり、地下に浸透させる施設
住民の方にもできる「総合治水対策」の例として、下図のようなものがあります。これらをご家庭などに設置することで、河川に一度に入ってくる雨水の量を減らすことができます。みなさんのご協力をお願いします。
雨水の流出抑制を図り、河川等の浸水被害の軽減に寄与するとともに、水資源の有効活用を図るため、設置費用の一部を補助しています。
いこまい館でも実施しています
町民交流拠点施設「イーストプラザいこまい館」では、雨水の流出抑制対策を実施しています。
- 来場者駐車場は、透水性舗装により雨水を地面にしみ込ませています。
- 建物の屋上は、庭園の土に雨水をしみ込ませています。
- 屋上でオーバーフローした水は、60tの雨水貯留水槽に溜めて、ビオトープの補給水や樹木の散水に利用しています。
屋上緑化
ビジュアルボードフェアの開催
総合治水をより皆さんに理解していただくために、毎年6月にビジュアルボードフェアを開催し、図や写真により総合治水の紹介をしております。
この記事に関するお問い合わせ先
都市整備課(道路管理係・用地係)
電話番号:0561-56-0745
ファックス:0561-38-0066
更新日:2024年06月10日