令和6年度施政方針

更新日:2024年02月26日

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令和6年度施政方針の全文を掲載しています。

はじめに

令和6年度当初予算案

主要事業の説明

むすび

はじめに

令和6年第1回東郷町議会定例会の開会に当たり、施政方針について申し上げ、町民の皆様並びに議員各位の深い御理解と町政への格段の御協力を賜りたいと存じます。

冒頭の開会あいさつでも申し上げましたが、本年1月1日に発生いたしました能登半島地震では、大変多くの方が犠牲となり、尊い命が奪われました。

まず、お亡くなりになられた方々に対して、心からお悔やみ申し上げます。

そして、被災された全ての方々にお見舞い申し上げるとともに、被災地の皆様方の一刻も早い復旧・復興を、心よりお祈り申し上げます。

また、令和2年の初めから、世界中で猛威を振るい始めた新型コロナウイルス感染症は、昨年の5月、季節性インフルエンザと同じ「5類感染症」へと移行いたしました。

町民の皆様を始め、本町のコロナ対策に関わっていただいた全ての方々の御理解と御協力により、様々なコロナ対策を実施することができました。

この場をお借りいたしまして、改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

令和5年度においては、4年ぶりに「東郷町民納涼まつり」を開催するなど、本町においても日常の風景を取り戻しつつあります。

しかしながら、新型コロナウイルス感染症については、愛知県大村知事より、第10波に入ったと言わざるを得ないとの御発言があり、インフルエンザについても流行中でございます。また、本町を含むこの地域では、南海トラフ地震の発生も懸念されております。

町民の皆様の健康福祉に注視しつつ、町民の皆様の生命と財産を守るため、引き続き、災害対策事業の推進に努めてまいります。

令和6年度当初予算案

それでは、令和6年度当初予算案につきまして、御説明させていただきます。

令和6年度当初予算は、経常的な経費等を中心としつつ、災害対策に意識を置いた編成としております。一般会計の予算規模は、160億2,914万円となり、令和5年度と比較いたしまして、7億7,774万円の増額でございます。

歳入では、町税といたしまして、法人町民税や固定資産税などの増額を見込んでおり、70億7,904万円を計上しております。

地方交付税のうち普通交付税については、基準財政需要額の増加を見込み、11億1,600万円を計上し、令和5年度と比較いたしまして、1億9,319万円の増額でございます。実質的な地方交付税の一部とされております臨時財政対策債は、4,700万円を見込み、普通交付税と臨時財政対策債を合わせますと、令和5年度と比較いたしまして、1億3,819万円の増額としております。

特別会計及び企業会計につきましては、東郷町国民健康保険特別会計を始めといたしまして、5つの会計の合計額で85億6,231万円となり、令和5年度と比較いたしまして、4億6,598万円の増額でございます。

一般会計、特別会計、企業会計を合わせた予算総額は245億9,145万円となり、令和5年度と比較いたしまして、12億4,372万円、率にいたしまして5.3%の増額でございます。

主要事業の説明

次に、令和6年度に実施する主要事業につきまして、第6次東郷町総合計画に掲げる6つの基本目標に沿って、御説明させていただきます。

誰もが元気に暮らせるまち

基本目標の1つ目は、「誰もが元気に暮らせるまち」でございます。

現役の世代を中心とした施策といたしまして、本町の死因の1位であるがんについて、健康づくりの推進と早期発見、早期治療による医療費の抑制を図ることを目的として、40歳から69歳の方を対象に、大腸がん・肺がん・子宮がん・乳がんの4つのがん検診を、2年ごとに、集団がん検診については無料、医療機関がん検診につきましては、これまでよりも少ない自己負担で受診いただける制度を開始し、受診率向上に取り組んでまいります。

高齢者の皆様を対象とした施策といたしましては、高齢者の方が、この住み慣れた地域で、自分らしく暮らしていけるよう、在宅医療・介護連携推進事業の充実を図り、医療機関との連携により、地域の実情にあったきめ細やかな在宅医療・介護を提供できる体制を強化してまいります。

また、8050問題や生活困窮、ひきこもりなどといった、既存の制度や枠組みでは対応できない複雑で複合的な課題を抱えた世帯を支援するため、「重層的支援体制」を整備し、誰一人取り残さない地域共生社会の実現に向けた支援体制を計画的に整備してまいります。

子どもがのびのび育つまち

基本目標の2つ目は、「子どもがのびのび育つまち」でございます。

保育・子育て施策といたしまして、安心して保育ができる環境を整えるために、私立保育所の整備費用の一部を補助してまいります。

また、一部の学区で待機児童が発生している放課後児童クラブの待機児童対策として、タクシー児童移送事業や夏休み等学校長期休業期間における小学校施設等を活用したサテライト教室事業を引き続き実施してまいります。

学校教育の施策といたしましては、教員の人数を増やすことで、児童一人一人と向き合う時間をこれまで以上に確保してまいります。令和5年度に小学6年生の35人学級を実施し、令和6年度には、小学校1年生から3年生までの30人学級を実施いたします。

また、学校施設長寿命化計画に基づき東郷中学校北校舎のエレベーター改修を計画的に進めてまいります。

安全・安心で、自然と共生するまち

基本目標の3つ目は、「安全・安心で、自然と共生するまち」でございます。

本年1月1日に発生いたしました能登半島地震では、最大震度7を観測し、大変多くの家屋が倒壊いたしました。

昭和56年の建築基準法改正により、耐震基準は「震度5」から「震度6強」に引き上げられておりますが、旧耐震基準により建てられた家屋については、大規模な地震により倒壊するおそれがあるとされております。

本町においては、旧耐震基準により建てられた木造2階建て以下の住宅に対し、無料で耐震診断を受けられる事業を実施しております。その他にも、耐震改修費や感震ブレーカー設置費の助成制度など、各種地震対策事業を実施しております。

令和6年度においては、災害発生時、児童生徒の避難経路の安全性を確保するため、既に対策を実施している避難経路を除き、小中学校の窓ガラスに飛散防止フィルムを設置するなど、災害に強いまちづくりを進めるとともに、地域の皆様と協力し、それぞれの地域の自主防災組織の強化を図るなど、町民の皆様のかけがえのない命を守るための災害対策事業を着実に進めてまいります。

町民の皆様におかれましても、自分自身、そして大切なご家族を守るため、町が実施する制度を活用しながら、地震などの災害に対する十分な備えを行っていただきますよう、この場をお借りしてお願い申し上げます。

快適に暮らせるまち

基本目標の4つ目は、「快適に暮らせるまち」でございます。

町民の皆様が、安心して快適に通行できる道路を整備するため、児童生徒の通学路となっております新池・春木台線の歩道整備や、諸輪地区の渋滞緩和に向けた木戸畑百々線における八王子前交差点の道路改良などを始めとする各種インフラ整備を、着実に進めてまいります。

また、下水道関連といたしましては、豊明市と共同で、ストックマネジメント計画に基づいた調査を実施し、費用及び事務負担の軽減を図りながら、下水道事業の安定的なサービス提供に努めてまいります。

産業と交流が盛んなまち

基本目標の5つ目は、「産業と交流が盛んなまち」でございます。

農業振興といたしまして、昨年度末に策定いたしました東郷町有機農業実施計画に基づき、農業者支援や消費者理解への取組を継続的に実施することで、新たな担い手の確保や優良農地の保全等の課題に対応し、持続可能な農業を推進してまいります。

商工業振興といたしましては、昨年度、東郷町商工会が実施した耐震診断に基づき、商工会館の耐震改修工事に対しまして補助金を交付してまいります。

また、商業施設等の立地を促進するため、東郷セントラル地区に立地する商業・医療・宿泊事業者様に対し奨励金を交付し、にぎわいや交流、雇用の創出といった魅力あるまちづくりを進めてまいります。

みんなでつくるまち

基本目標の6つ目は、「みんなでつくるまち」でございます。

「第2期東郷町人口ビジョン・まち・ひと・しごと創生総合戦略」の計画期間が、令和6年度をもって満了することに伴い、令和7年度を始期とする次期計画の策定を進めてまいります。

将来的な人口減少は、本町においても避けられない問題でございます。東郷町のさらなる発展には、次期計画となります「第3期東郷町人口ビジョン・まち・ひと・しごと創生総合戦略」において明確な人口ビジョンを持ち、本町の特性にあった適切な施策を展開することが必要不可欠であることから、これまで以上に重要な計画になると考えております。

また、令和6年度は、本町の最上位計画に位置付けております「第6次東郷町総合計画」の中間見直しに必要な調査を実施する年度でもございます。将来に渡って発展し、魅力溢れる東郷町を実現するための指針づくりに努めてまいります。

むすび

以上、令和6年度の当初予算及び主要事業につきまして、概要を申し上げました。

令和6年度当初予算は、第6次東郷町総合計画に掲げる目標の実現に向け、着実に前進できる事業を盛り込んだ予算となっております。

町民の皆様並びに議員各位の、より一層の御理解と御支援を賜りますよう、心からお願い申し上げ、施政方針とさせていただきます。

 

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