頭に「し」のつく地名の由来

• 地区：諸輪

篠（笹竹）の繁茂した原野であったところから、笹竹の多い雑木林として「篠木」と呼ばれたのでしょう。

• 地区：諸輪

集落を北より「上市」「中市」「下市」といい、「下市」は153号線付近の住宅地です。

• 地区：諸輪

意味のよく分からない地名の一つですが、恐らくは鉾先のように鋭角で深い谷をもっていた地形からの呼名でしょう。
あるいは、鋭い山の形容からの呼名かも知れないですが、いずれにしても「鉾」を思わせる地形はもはやなく、推定するしかありません。

• 地区：諸輪

旧集落の氏神様があった地といい、地名設定の時に集落の氏神名をとって命名されたものといわれています。
昭和46年諸輪区画整理組合によって土地改良事業が行われ、「押草」と総称される住宅用地がつくられ、その後、その地の命名にあたり組合の役員会によって上手を「白鳥」、下手を「御岳」と名付けられました。
なお、「白鳥」も「御岳」も、ともに諸輪に現存する神社の名称が使われています。これは、この地が諸輪地区から分離したことを称するためと思われます。

• 地区：和合

笹や竹が茂っていたところ。笹の実がなるのは10年後というのが、なまって地名となったものといわれています。

【参考】

• ジネコ（竹の実）

三好町にも「地念古」という地名があり、同じ由来といわれています。

• 地区：傍示本

地形からついた呼名と思われます。「シワタ（撓田）」でたわんだ土地をいう（地名辞典）ことから地形的にも合うと考えられます。

• 地区：傍示本

水田に満たされた水で、鏡のように写すことからの呼名でしょう。

• 地区：祐福寺

この下には「清水ケ根池」があり、その尾根をこう呼ぶようになりました。

• 地区：祐福寺

開拓者にちなんだ呼名で、水源として作った池といわれています。

• 地区：祐福寺

「池田」は平針街道を挟んで北側を「上池田」、南側を「下池田」と呼ぶようになり、上下二つの地名となったものです。
一般的には冠水田が多いようで、鏡田は段差の田を意味していたようです。

• 地区：祐福寺

江戸時代の地図には「正廻間」とあり、上下の区分はないが、なぜ「正葉廻間」なのかはよくわかりません。
現地は、山と山の間の狭い谷間の地形で、はじめは「小廻間」が、小廻間（ショーハザマ）になり、正廻間（ショウハザマ）が正葉廻間（ショウバサマ）へと、「ハ」が「バ」になった時、「葉」が加わったのではないかと思われます。

• 地区：部田

清水の湧水する地で、近くには美しい湧水が各地にあったから、といわれています。
現在では、湧水の泉はほとんどなくなってしまいました。

• 地区：白土

確かなことは分かりませんが、白粘土や磨砂が採掘されたので、いつの頃からか住民の間で「白土」というようになり、それが地名になったと思われます。