頭に「か」のつく地名の由来

• 地区：諸輪

現在、白鳥神社より北側をいい、北城があった頃の居住地の呼名といわれています。
一般的に「市」は人家の多い繁華な様子を示す名称ということから、密集した集落を三分した呼名でしょう。

• 地区：諸輪

観音寺にちなむ名称です。観音寺の所有により派生的にこう呼ばれるようになったものです。

• 地区：諸輪

昔は観音寺の寺領でしたが、農地改良により小作人の所有地となりました。特に畑が多くあったわけではないですが、山林で畑作に一部が利用されていたことからこう呼ばれたのでしょう。

• 地区：諸輪

観音寺（堂）の前ということからの呼名でしょう。

• 地区：傍示本

蟹がいた池、ともいわれますが、形が蟹の甲羅に似ていたからともいわれています。しかし、今は変形しており確かめようもありません。

• 地区：傍示本

「針」は張・羽利とともに「治・墾」の当て字というから、語源から推定すれば「上の開墾した廻間」という意味になります。
同じように「下の開墾した廻間」という意味の「下針廻間」も存在します。

• 地区：傍示本

天保年間に勘右エ門氏が責任者として、新しく開いた田畑からついたといわれています。

• 地区：祐福寺

場所が部田の春日社の裏側に位置するところからこう呼ばれたといわれています。

• 地区：祐福寺

「池田」は平針街道を挟んで北側を「上池田」、南側を「下池田」と呼ぶようになり、上下二つの地名となったものです。
一般的には冠水田が多いようで、鏡田は段差の田を意味していたようです。

• 地区：祐福寺

江戸時代の地図には「正廻間」とあり、上下の区分はないですが、なぜ「正葉廻間」なのかはよくわかりません。
現地は、山と山の間の狭い谷間の地形で、はじめは「小廻間」が、小廻間（ショーハザマ）→正廻間（ショウハザマ）→正葉廻間（ショウバサマ）と、「ハ」が「バ」になった時、「葉」が加わったのではないかと思われます。

• 地区：部田

ここは湧水がある水田で、傍らに松林があり、田の形も大変よく、月の夜などことのほか美しかったのが、この田の由来と思われます。
昔の人々は、月夜にこれらの水面の月を眺め、風流を楽しんだのでしょう。
なお、同様の地名が傍示本にもあります。