認知症支援

更新日:2023年07月14日

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本町では、認知症になっても住み慣れた地域で暮らしていけるまちを目指しています。

なぜ認知症が注目されるのか

認知症は誰にでも起こりうる脳の病気による症状で、厚生労働省によると平成24年(2012)年で65歳以上の高齢者のうち認知症の人は462万人、約7人に1人とされています。

認知症の人が、記憶障害や認知障害から不安に陥り、その結果周りの人との関係が損なわれることもしばしば見られます。また、家族が疲れ切ってしまい、共倒れとなってしまうことも少なくありません。

認知症を取り上げたニュースやテレビ番組も増えており、注目される要因となっています。

認知症とはどのようなものか

脳は、私たちのほとんどあらゆる活動をコントロールしている司令塔です。

それがうまく働かなければ、精神的にも身体的にもスムーズに活動できなくなります。

認知症とは、アルツハイマー病などの病気が原因で脳細胞の一部が死滅したり、脳の働きが悪くなり精神や身体にさまざまな障がいが起こり、およそ6か月以上継続して生活に支障が出ている状態を指します。

健常な物忘れと認知症の物忘れの違い

単なる物忘れは、脳が年をとって起こる現象です。しかし、認知症の症状は単なる物忘れとは違います。

「人の名前が思い出せない」のは単なる物忘れです。

一方、認知症は、家族と自分との関係が分からなくなるなど周囲の状況を理解したり、考えたりする力が衰えていく病気です。

健常な物忘れ 認知症の物忘れ
体験の“一部”を忘れる
例:食事をしたことは覚えているがおかずが何であったか忘れる
体験の“すべて”を忘れる
例:食事をしたことを忘れる
もの忘れを自覚している もの忘れを自覚できない
人物や場所が分からなくなることはない
例:名前は思い出せなくても、友人だということは分かる
人物や自分がいる場所が分らなくなる
例:行きなれたところから自宅に帰れない
例:知人の顔を見ても誰だか分からない
性格の変化は少ない 性格が変化する
例:怒りっぽくなったり、疑い深くなる
日常生活には支障がない 日常生活に支障が生じ、介護が必要

認知症かな?と思ったら

認知症の症状は日常生活のちょっとした変化に表れることが多いものです。「あれ?ちょっと変だな」というサインを見逃さず、思い当たることがあれば早めに地域包括支援センターに相談したり、医師の診断を仰ぎましょう。

初期の認知症にはこんなサインがみられます。

  • 身なりを気にしなくなる
  • 外出や人と会うことを面倒がる
  • ものの名前が出てこない
  • 料理や車の運転ができなくなる
  • 怒りっぽくなる
  • 好きなことへの関心がなくなる

認知症を理解しましょう

住み慣れた地域でいつまでも自分らしく暮らしたいと思うことは誰もが望むことです。それは認知症の人にとっても同じことです。

認知症についての正しい知識を身につけ認知症の方を地域で支えていきましょう。

認知症の家族をみんなで支えましょう

認知症の人の介護は、家族に大きな負担がかかります。

住み慣れたこの町で少しでも長く安心して暮らすため、本人や家族への支援が大切です。

東郷町ひとり歩き高齢者見守りネットワーク(情報配信システム)

東郷町では、認知症のある人がひとり歩きにより行方不明になった場合に、早期に発見できるよう捜索に協力していただける方に、行方不明者の情報を電子メールやファックスで配信するシステムを導入しました。

情報配信システムの詳細は下記のリンク先からチラシをご覧ください。

電子メール配信の登録は、登録用メールアドレス

に空メールを送信することで登録できます。

バーコード読み取り機能付きの携帯電話やスマートフォンをお持ちの方は下のQRコードからも登録できます。

見守りQR

ファックスでの配信を希望される方は、東郷町ひとり歩き高齢者見守りネットワーク登録書を高齢者支援課に提出してください。

登録書は下記のリンク先からダウンロードできます。

ひとり歩き高齢者を介護している方へ~事前登録をご利用ください~

ひとり歩き高齢者の捜索は初動が重要です。お名前・容姿の特徴などを事前登録することで情報収集の時間を短縮し、速やかに捜索できるようにします。 事前登録を希望する方は、東郷町ひとり歩き高齢者見守りネットワーク事前登録届を高齢者支援課に提出してください。

東郷町ひとり歩き高齢者見守りネットワーク事前登録書

東郷町ひとり歩き高齢者見守りネットワーク事前登録書(Wordファイル:23.6KB)

近隣の自治体における類似事業のご案内

認知症によるひとり歩きにより他市町村へ移動されることを想定し、東郷町近隣の自治体においても東郷町ひとり歩き高齢者見守りネットワークと同じように、行方不明高齢者に関する情報を電子メールで配信する事業を実施しています。 東郷町では日進市、みよし市、豊明市、長久手市と連携し、それぞれの市町で発生した行方不明高齢者の情報を相互の情報配信システムでメール配信しています。

参考

東郷町認知症ケアパスを作成しました

認知症は、発症した時から生活をする上で様々な支障が出てきます。「認知症ケアパス」は、認知症の進行状況に合せて、いつ、どこで、どのような医療・介護サービスをうければよいかを標準的に示したものです。認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で暮らし続けることができるよう「認知症ケアパス」をご活用ください。

東郷町認知症初期集中支援チーム(オレンジケアとうごう)について

平成30年4月1日から、東郷町認知症初期集中支援チーム(オレンジケアとうごう)を設置しました。 認知症の人やその家族に早期に関わり、早期診断・早期対応に向けた支援体制を構築することを目的としています。

 

ひとり歩き高齢者等位置情報提供サービス導入費用助成について

認知症の症状により、行方不明になる恐れがある人や介護されているご家族を対象に、GPS端末機(位置情報提供サービス機器)の初期購入費を助成します。

 

この記事に関するお問い合わせ先

高齢者支援課(高齢者支援係・地域ケア推進係)
電話番号:0561-56-0753
ファックス:0561-38-7932

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