点とうむしの活動をご紹介します。

更新日:2022年03月01日

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点とうむしの活動をご紹介します。

点とうむしは、点字本を作成したり、点字指導をおこなったりしている団体です。

もともと点字を勉強していた方々が、東郷町社会福祉協議会の呼びかけで、諸輪(もろわ)中学校の文化祭の講座のお手伝いをするために集まったのがきっかけでグループができました。

みなさんが点字を始めようと思ったのは、自分のペースで好きな時間に行うことができる「家庭でできるボランティア」だったからだそうです。

今回は、活動センターで点訳の校正作業をおこなっているところへお邪魔しました。

【写真】点とうむしのみなさん

目の不自由なかたの文字である点字は、6つの点で50音や英数字を表現しています。

点字を作成するには、手で1点ずつ作成していく手打ちの方法と、パソコンで作成する方法があり、普通の文庫本を点訳するのに、手打ちだと1年くらい、パソコンでも3~5か月くらいかかるそうです!

【写真】点訳の校正作業1

点訳で一番時間がかかるのが、校正作業です。

校正は2人1組で行い、原本と点訳したものを一文字ずつ照らし合わせて確認していくそうです。

パソコンで作成した点字はすぐに誤字脱字等の間違いを直すことができますが、手打ちで作成した点字は間違いがあると直すことがとても難しく、大変だそうです。

また文庫本1冊を点訳すると、約4冊分のボリュームになるそうです。

【写真】点訳の校正作業2

点字は「1に根気、2に根気、3、4がなくて5に知識」と言われるくらい根気と知識が必要で、調べることも多く大変ですが、点字本が出来上がったときにはとても達成感があり、点字本は「汗の結晶」とのことです。

点字をしていると日本語の難しさや大切さがよくわかり、アナウンサーの言葉の使い方や読み間違いなどもわかるようになってくるそうです。

また点訳する本は、自分の好きな本を選んで行いますが、2人で校正を行うため、自分の興味の無いジャンルの本にも触れることができ、世界が広がるのも魅力のひとつだそうです。

【写真】手打ちした点訳本

今までで一番印象深い活動は、小中学校の実践教室で初めて学校の教壇に立ったことだそうです。

現在も毎年町内全小中学校で講師をおこなっていて、たった45分の授業ですが、子ども達はとても熱心に授業を受けてくれるそうです。

点とうむしで作成した点字本は、全て東郷町立図書館で読むことができます。

点とうむしのみなさんは、「図書館に点字本があることをもっとたくさんの方に知っていただき、ぜひ読んでほしい」とお話してくださいました。

【写真】点とうむしの活動風景

現在点とうむしは約20名で活動しています。

点字はすぐにできるようになるものではありませんが、初めてのかたでも「やってみたい!」というかたは、ぜひ点とうむしまでお問合せください。

特に男性のかた募集中です

(平成18年10月12日取材)

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